My徒然日記帳

スナップショットの感覚で世の中の事象をとらえ、浮かんだ考えを気ままに綴っていきます。

一眼レフのデザイン

カメラが好きで今の会社に入ったものの、カメラ事業部には採用されず、当時成長株だった事務機部門に配属されることとなり今に至るわけですが、カメラ熱の方はいまだに冷めておりません。今回はカメラのデザインについての話。

 

私が一眼レフのデザインの最高峰として昔から憧れ続けていたのは、実は最大のライバルメーカーであるNikonのF3でした。有名なLEICA M6は一線を画す美しさですが、やはり一眼レフとして完成されたデザインといえばジウジアーロの手によるF3と考えます。私が思うにF3のデザインはNikonの中では外来種的扱いで、例えば我が社がルイジコラーニのデザインを脈々と受け継いでいるのに比べ対照的だと思います。NikonはむしろFMのデザインを本流と考えているのではないでしょうか。DfやZfcを見てそう思います。しかし最近のZシリーズは奇をてらった感があり、ペンタ部が縦長過ぎる気がします。懐古調では無い質実剛健Nikonデザインを復活させて欲しいですね。

Nikon F-3 シリーズ 

ミラーレス一眼の中で、デザイン的に許容できないのがSONYのα7です。私の目には劣化したF-1の盗作と映ります。印刷したSONYのロゴも高級感に欠け、せめてF-1の様な彫り込み文字にすべきだったと。

α7とF-1

私が一眼レフをはじめて手にした高校生の頃は、まだminoltaがSONYに買収される前で、ロゴがMINOLTAに変わった最初の機種であるX-700を愛用していました。今思うにX-700ってF3に似たデザインだったかもですね。

 MINOLTA X-700

その後MINOLTAの血はα7000を経てα7に引き継がれ、しばらくは愛社精神でEOSを使っていたものの、やがてSONY製の優秀なCMOSセンサーを得たα7の性能が欲しくなりました。ただし前述の通りα7はデザインがガッカリなので、あの取って付けたようなペンタ部を削ってAPS-Cラインのデザインのフルサイズを出したら絶対買うのになあ!と半分冗談で考えていたら、なんとα7cが出てびっくりして即買いしました。CanonがEFマウントを捨ててRマウントに移行した時期です。EOS R5やR3などのRマウントのカメラはアマチュアには高価過ぎます。

α7cはコンパクトで、ファインダーとフルサイズセンサーが入っているとはとても思えない様なSONYの傑作だと思います。オールドレンズが似合うという福次効果もあります。が、何を見誤ったのか、設計者がカメラ女子向けを狙った様で(CMを見て思った)、カスタムボタン類とかスペックを削ってしまったために、せっかくの素材を台無しにしている感が有ります。SONYのエンジニアがその点を反省して、噂のα7cIIがハイアマチュア向けのカメラに化けてくれることを願っています。