My徒然日記帳

スナップショットの感覚で世の中の事象をとらえ、浮かんだ考えを気ままに綴っていきます。

マイクロ・フォーサーズの魅力

OLYMPUSPanasonicが協賛して立ち上げたマイクロフォーサーズ規格(m4/3)。前回センサーの大きさ比較をしましたが、APS-Cを少し小さくしたサイズで、フルサイズと比べるとかなり小さく、こんなサイズで本当に綺麗な画質で撮れるの?と疑問になります。しかし心配ご無用。試しに野鳥撮影家の菅原貴徳(たかのり)さんの作例をご覧になってください。これがあの小さなセンサーからたたき出された画か!と驚きます。

 

m4/3の魅力は、なんといってもそのサイズと重量です。OLYMPUS E-M5IIをお散歩用のスナップカメラとして愛用していますが、重量といいボディの厚みといい、懐かしい銀塩カメラフィルムカメラ)のあの感覚に近いです。

m4/3のOLYMPUS E-M5mk IIと銀塩カメラの名機minolta XD

またOLYMPUS(今はOM systemに名称変更)はフラグシップ機もm4/3規格なので、OM-1やE-M1はプロもメイン機に使用するほどの性能を持っています。センサーが小さい分、交換レンズを非常にコンパクトに設計することができるので、特に望遠レンズなどはフルサイズと比べるとかなりの違いになります。それもそのはず、35mmに換算すると2倍の焦点距離に化けるわけです。12-100mmF4 PROはコンパクトながら24-200mm相当と、なんと標準ズーム2本分をカバーしますが、画質もシャープで申し分ない上に、フルサイズと比べると価格も非常に安い。8-25mmF4 PRO(35mm換算16-50mm)は超広角から標準域までカバーしてしまいます。

PanasonicのGM5はファインダー内蔵ながら、コンデジ並のサイズでレンズ交換を実現

Panasonicもm4/3規格の魅力的なミラーレスカメラを発売してきました。上の写真のGM5などはフルサイズ機と比べると、トイカメラかと思えるくらいの小ささで、小さな巨人よろしく高画質な画像に驚きます。

 

m4/3の唯一の欠点は、ボケ量が少ないこと。同じF値であれば100mmレンズのボケを得るために200mmレンズを使う必要があります。ただしこれは逆に、被写界深度が深いためにピントあわせのミスが少なく、また絞りすぎで画質劣化を起こしにくいというメリットにもなります。私は綺麗なボケが欲しいときはフルサイズのα7cでAPO-LANTHAR 50mmF2や70-200mmF2.8GMを使い、動き物を撮るときや野外フィールドで機動性と防塵防滴性能を生かしたいときはE-M1mk IIIと使い分けています。

 

以上、m4/3の魅力について紹介してきましたが、残念なことにPanasonicは開発をフルサイズ機の方にシフトしていて、このところ新製品がありません。せっかくの優秀な規格なので、もっと多くのカメラメーカーに参入して欲しいのですが、m4/3で孤軍奮闘を続けるOLYMPUS(OM system)を応援し続けたいと思っています。