My徒然日記帳

スナップショットの感覚で世の中の事象をとらえ、浮かんだ考えを気ままに綴っていきます。

権力と腐敗

ロシアのウクライナ侵攻(侵略ですね)で、ロシア兵が市民を大量に虐殺してプーチンへの非難が高まっています。恐らくロシア軍の士気は非常に低く統制が効いていない事は容易に想像できますが、大義の無い戦争で大量に犠牲を出している(秘密主義のなかで秘匿されているであろう事実)ロシア兵が、腹いせで戦争犯罪に走るのではないかと思われます。だからといってウクライナに正義が有るのではなく、殺人を犯しているのは同じです。戦争は殺人を正当化するものだから、絶対に避けなければいけない。許せないのは戦争をやらせている為政者の方です。太平洋戦争の日本だって、政権軍部に日本の国を守れと言われて、大義があるがごとくアメリカ兵を殺していました。

 

過去にはプーチン以上に極悪非道な為政者が沢山いました。スターリン毛沢東ヒットラーポルポト...。政治家は在任期間が長いほど腐敗すると言います。権力を持った為政者は自分の権力維持のために政敵(反対者)を排除しようとします。その結果、周囲はYESマンばかりになって、政権を批判する人間が居なくなり独裁体制が築かれます。独裁制の問題点はチェック機構が働かないことで、間違った政策を進めたり、腐敗が蔓延したります。歴史上何度も繰り返されてきたことですが、権力の座についた為政者たちは過去の過ちの歴史を忘れてしまうようです。これは企業のトップも同じです。

 

日本では戦後最長の長期政権と言われた安倍政権が、モリカケサクラや統一教会など、腐敗の温床になりました。安倍晋三の大罪は三権分立ならぬ三権癒着体制を作り、批判勢力である野党やメディアを弱体化させたことです。与党は政教分離すらできていない(創価学会を含めて)のを棚に上げて、共産化だの野合だのと言っていて非常に腹が立ちますが、批判ばかりで対案が無いなどと、そんなの当たり前だろう!どうせ聞く耳も無いくせに偉そうに議論するフリをするなと言いたい。野党は野党で馬鹿丸出しというか、内容次第では与党に協力するだのと批判勢力としての役割を完全に放棄している有様で、これでは政権交代の受け皿になどなれるはずもありません。一党独裁体制のもと、閣議決定で好き放題やっている政権をこれ以上野放しにさせないためは、対立勢力への加勢こそが必要なのですが、国民は国民で支持政党が無いなどと選挙を放棄し、利益団体に岩盤支持層を持つ自民党に塩を送っています。総じて全部ダメなのが今の日本で、円安が進むのも無理もありません。

 

政府は、左翼思想(=批判勢力)を排除して中道化させるだの、メディアは中立な立場で報道すべきだなどと巧みに批判勢力の攻撃をかわしてきます。そうやって多くのジャーナリストや常識のある有識者が放送メディアから排除されてきました。中立の立場とか言いながら政権に忖度して都合の悪い事をひた隠しにしているNHKに視聴料まで払わされ、民放よりはマシだからとおとなしく観ているうちにじわじわと洗脳が進み、「日本って良い国だなあ~」(YMOのアルバムで有りましたね)とやっていると、気が付いたらゆで蛙になっている様な気がしてなりません。